お知らせ

6月29日の不在時間について そしてシンちゃんのこと

明日6月29日は、フリーペーパーマリマリさんのご依頼で出張講座をすることになりました。大変申し訳ございませんが、12時30分~16時頃まで不在になりますので宜しくお願いします。講座では薔薇のサンキャッチャーづくりをします。楽しみながら作っていただけたらいいなと思います。

さて、今日は6月28日ですね。ふと今朝、あぁ今日はシンちゃんがいなくなった日だ・・・と気付きました。
私事で恐縮ですが、シンちゃんは平成16年6月28日の夜、外に出かけ、そのまま戻って来ませんでした。シンちゃんはネコです。名前は「シンバ」ライオンキングの「シンバ」からいただきました。

シンちゃんは白黒の毛をしていましたが、「ミミちゃん」という黒ネコの母ネコから生まれました。私が家でとりあげました。
生まれる2カ月前、ノラ猫のように暮らしていたミミちゃんを保護して郡山市から秋田市に引っ越してきたのですが、その時点でミミちゃんが妊娠してることに気付かず、なんだかお腹が大きくなってきたけどまさかと思って、ちょうど獣医さんにもかかっていたので診てもらったら間違いなく妊娠していることがわかりました。ネコの妊娠期間は2カ月だそうですから、引っ越してくる直前に授かったのだと思います。

ミミちゃんは、郡山に住んでいた時、アパートの隣の一軒家に住んでいた『A君』のお父さんが海釣りに行って、帰ってきて車のトランクを開けたら中から出てきたのがミミちゃんだ。というまことしやかな噂をまとったネコでした。

誰が名付けたかもわからないミミちゃんは、首に『黒猫のタンゴ』にはちょっと惜しい濃いピンクのキレイな首輪をつけていて人にも慣れているようでしたが、誰にも飼われている様子がないので、なんとなくあの話は真実なのかも、、、と噂の裏付けになるような状況に置かれていました。

どこかでエサを貰ったりしてたのか、どこでどうやって空腹をしのいでいたのかわかりませんが、うちの子ども含め地域の子供たちの遊び相手になっていたようです。そのネコをうちで引き取ることになるまでにはいろいろと経緯があるのですが今回は省略させていただきます。

出産は、4匹中1匹が死産で、あと2匹は親戚に。残ったのがシンバでした。人懐っこい子でした。
昨夜はたまたまこのシンちゃんの思い出話、いまだに大笑いしながら語られるエピソードを振り返っていました。

シンちゃんがまだ1~2歳の頃だったでしょうか。日中外に遊びに出かけた時、どこかのネコと鉢合わせをしてしまったのでしょう。「ギャギャギャギャン!」と家の裏側からかん高い悲鳴が聞こえたので慌てて外に飛び出しました。「シンバ!」と呼びかけたら怯えるような顔をしてすぐに駆け寄ってきたので、どこかケガをしていないか全身をチェックしましたが大丈夫そうだったのでそのまま家に入れました。

ところがその後、元気がなくなってぐったりと横になっています。食欲も全くなく、ご飯もお水も自らは口にしようとしません。「どうしたの?ご飯は?お水は?」と、シンバのもとへ運ぶと、体を横たえたまま頭だけ起こしてお水をペチョッペチョッとなめるのです。
どうしちゃったんだろう・・・起き上がる事すらしないので長い時間経過しているのにトイレにも行ってません。

ずっと様子を見ていたけれど、さすがに全くトイレに行かないのはまずいでしょう。という事になって、夜、トイレに連れて行ってみることにしました。

「そうだ!」当時小学生くらいだった子どものうちの誰かが、何を思ったか、使っていない木製の画板を取り出してきて、シンバの横に置きました。以心伝心!それを見た兄妹たちは何をするのか瞬時に悟ったのでしょう。特別な打ち合わせをするわけでもなく横たわるシンバの姿勢を崩さないように二人がかりで、せーので画板に移し、今度はシンバを乗せた画板の水平を保ちながら、「ピーポーピーポー」と3人がかりでネコのトイレに横付けしました。そしてシンバを抱きあげネコ砂のなかにオシッコをする時のように座らせたのです。

少しの間をおいてシンバは、お尻をすこーし浮かしながらしっぽを立てはじめ、チョチョチョチョーっとオシッコをしました。我慢していたのでしょう、ずいぶん長々としていたような気がします。
オシッコが終わったシンバ、そのまま部屋まで歩いて戻れるかな~と思いきや、ネコ砂から出てゆっくり画板の上に移動して、だるそうに自らコテッと横になりました。その後はまたピーポーと運ばれながら部屋に戻っていきました。

翌日でしたか、いよいよ心配で獣医さんのところに行って経緯を説明しました。先生が全身をチェックをすると、「別にどこも悪くないようですねぇ。たぶん精神的なダメージでしょう。ビタミン剤でも打っておきましょうか。」という事で、ひとまずホッとして帰宅しました。

動物も精神的ダメージを受けるんだぁ、、、人間と一緒だね。相当怖い思いをしたんだね。で、それからだんだんと元気を取り戻していつものシンバになっていきました。数あるシンちゃんの代表するエピソードの一つで、昨夜は懐かしさがこみあげてきたのでした。

母ネコのミミちゃんは、この子も忘れられないエピソードを残しながら我が家に来て数年後に残念ながら亡くなりました。

シンバが6歳の誕生日を迎えて少し経った6月28日夜、お散歩に出たがったので出したのが最後で戻ってくることはありませんでした。
考えられる場所、範囲を探し続けました。近くのコンビニにポスターを貼らせてもらって情報提供を呼び掛けたり道路管理の部署や保健所、イヌネコネットワーク、消防署など思いついたところに手掛かりを求めて電話したりしましたがすべて空振りでした。

せめてどこかで生きてくれてれば・・・

母ネコのミミが、噂がホントだとすれば、海沿いの街から突然姿を消して。ミミの当時の飼い主はきっと心配して探したことでしょう。生きていてほしいと思ったことでしょう。まさか内陸の郡山を経由してその後秋田に来ていたなんて思いもしなかったでしょう。

私は、『ミミは今こうして秋田で元気に暮らしてますよ~』と、元々の飼い主さんに心の中で発信することしかできませんでした。
そんな不思議な運命を生きたミミの子どものシンバだから、もしかしたらどこかの誰かのもとで幸せに暮らしているかもしれない、、、
そうであってくれたらいいなぁと何度も願いました。

私事で失礼しました。「シンちゃんのこと」でした。

薔薇の雑貨 BARAKA

2017.06.28